わらべ歌

老健ほのぼのでの演奏曲  祇園小唄、うさぎ、数え唄、桜、荒城の月、お江戸日本橋、通りゃんせ、ほたる来い、かごめかごめ、あんたがたどこさ、うれしいひな祭り、赤い靴、鯉のぼり、お江戸日本橋

民謡 五木の子守歌

録画 2021年12月5日

おどんま盆ぎり 盆ぎり                       盆から先や おらんと
盆が早うくりゃ 早よ戻る
おどまかんじん かんじん                   あん人達あ よか衆
よか衆 よか帯 よか着物 
おどがうつちんだちゅうて                   誰が泣いちゃ くちゅか
うらの松山 せみが鳴く                      
セミじゃどせぬ 妹でござる              妹泣くなよ 気にかかる   
花はなんの花 つんつん椿     
水は天から もらい水              

長唄 鶴亀

長唄 鶴亀 唄と演奏 2022年3月

四世 杵家彌七

[本調子] 夫れ青陽の春になれば四季の節会の事始不老門にて日月の、光を君の叡覽にて百官郷相袖をつらね、其の数一億百余人拝をすゝむる万呼の声、一同に拝するその音は天に響きて夥し、庭の砂は金銀の、玉を連ねて敷妙の、五百重の錦や瑠璃の扉、硨磲のゆき桁瑪瑙の橋、池の汀の鶴亀は、蓬莱山もよろならず、君の恵ぞありがたき、いかに奏聞申すべき事の候奏聞とは何事ぞ毎年の嘉例の如く鶴亀を舞はせられ、其の後月宮殿にて舞楽を奏ぜられうずるにて候兎も角も計らひ候へ亀は万年の齢を経、鶴も千代をや重ぬらん、

[二上がり] 千代の例の数々に、何をひかまし姫小松、齢にたぐふ丹頂の、鶴も羽袖をたをやかに、千代を重ねて舞ひ遊ぶみぎりに茂る呉竹のみどりの亀も幾万代も池おに、すめるもやすき君が代を、仰ぎかなでゝ鶴と亀齢をさづけ奉れば君も御感のあまりにや、舞楽を奏じて舞ひ給ふ、

 

[本調子] 月宮殿の白衣の袂/\、いろ/\妙なる花の袖秋は時雨の紅葉の羽袖、冬は冴え行く雪の袂をひるがへす、薄紫の雲の上人の舞楽の声々に、霓裳羽衣の曲をなせば山河草木国土ゆたかに、千代万代と舞ひ給へば、官人かよてう御輿をはやめ、君の齢も長生殿に/\、還御なるこそ目出度けれ

長唄 小鍛冶

小鍛冶  Kokaji:Pretty fox blacksmith  録画 2021年3月31日

作者不明

稲荷山三つの燈火明らかに、心を磨く鍛冶の道、小狐丸と末の代に、残す其の名ぞ著るき。 其唐土に伝え聞く、竜泉太阿はいざ知らず、我が日の本の鉄工、天国天の座神息が、国家鎮護の剣にも、勝りはするとも劣らじと、神の力の相槌を、打つや丁々しつていころり、余所に聞くさへ勇ましき、打つといふ夫は夜寒の麻衣、遠の砧も音添へて、打てやうつゝの宇津の山、鄙も都も秋ふけて、降るや時雨の初紅葉、焦るゝ色を鉄坐に、火加減湯加減秘密の大事、焼刃渡しは陰陽和合、露にも濡て薄紅葉、染めて色増す金色は、霜夜の月と澄みまさる、手柄の程ぞ類なき、清光りん、美しき、若手の業物切物と、四方に其の名は響きけり

長唄 岸の柳

岸の柳 Kishinoyanagi: Willow on shore at Sumida river 歌と演奏 録画 2021年1月10日

作曲:三代目 杵屋正治郎  

筑波根の 姿涼しき夏衣 若葉にかへし唄女が 緑の髪に風薫る 柳の眉のながし目に 
その浅妻をもやひ船 君に近江と聞くさへ嬉し しめて音締めの三味線も 
誰に靡くぞ柳橋 糸の調べに風通ふ 岸の思ひもやうやうと 届いた棹に 
〈三下り〉 
家根船の 簾ゆかしき顔鳥を 好いたと云へば好くと云ふ 
鸚鵡返しの替唄も 色の手爾葉になるわいな しどもなや
〈本調子〉 
寄せては返す波の鼓 汐のさす手も青海波 彼の青山の俤や 琵琶湖をうつす天女の光り 
その糸竹の末長く 護り給へる御誓ひ げに二つなき一つ目の
宮居も見えて架け渡す 虹の懸橋両国の 往来絶えせぬ賑ひも 唄の道とぞ祝しける

長唄 末広がり

末広がり Widen the life toward the future 歌と演奏  録画 2020年4月25日

作曲:十代目 杵屋六左衛門

描く舞台の松竹も 千代をこめたる彩色の 若緑なる シテとアド 
まかり出でしも恥づかしさうに 声張り上げて 太郎冠者あるか 御前に 念無う早かった 
頼うだ人は今日もまた 恋の奴のお使ひか 返事待つ恋 忍ぶ恋 晴れて扇も名のみにて ほんに心も白扇 いつか首尾して青骨の ゆるぐまいとの要の契り 固く締緒の縁結び 神を頼むの誓ひ事 濡れて色増す花の雨 傘をさすなら春日山 これも花の宴とて 
人が飲みてさすなら 我も飲みてささうよ 花の盃 花傘 げにもさうよ やよ げにもさうよ げにまこと 
四つの海 今ぞ治まる時津風 波の鼓の声澄みて 謡ふつ舞ふつ君が代は 
万々歳も限りなく 末広狩こそめでたけれ 末広狩こそめでたけれ                      

 

長唄 元禄花見踊り

元禄花見踊り歌と演奏  録画 2021年9月3日

吾妻路(あづまじ)を 都の春に志賀山の 花見小袖の 縫箔も 華美(はで)をかまはぬ伊達染や 斧琴菊(よきこときく)の判じ物 思ひ思ひの出立栄、連れて着つれて行く袖も たんだ振れ振れ六尺袖の しかも鹿の子の岡崎女郎衆 裾に八つ橋染めても見たが ヤンレほんぼにさうかいな、そさま紫色も濃い ヤンレそんれはさうぢゃいな、手先揃へてざざんざの 音は浜松よんやさ 花と月とは どれが都の眺めやら、かつぎ眼深に北嵯峨御室 二條通の百足屋が 辛気こらした真紅の紐を 袖へ通して つなげや桜 ひんだ鹿の子の小袖幕 目にも綾ある 小袖の主の 顔を見たなら なほよかろ ヤンレそんれはへ 花見するとて 熊谷笠よ 飲むも熊谷 武蔵野でござれ、月に兎は和田酒盛の 黒い盃闇でも嬉し 腰に瓢箪 毛巾着、酔うて踊るが よいよいよいよいよいやさ 武蔵名物月のよい晩は をかだ鉢巻蝙蝠羽織 無反角鍔角内連れて、ととは手細に伏編笠で 踊れ踊れや 布搗く杵も 小町踊の 伊達道具 よいよいよいよいよいやさ 面白や 入り来る入り来る桜時 永当東叡人の山 いやが上野の花盛り、皆清水の新舞台 賑はしかりける次第なり                     

長唄 菖蒲浴衣 

菖蒲浴衣 唄と演奏 2022年7月12日

四世 杵家彌七

五月雨や 傘につけたる小人形 晋子が吟もまのあたり 己が換名を市中の四方の諸君へ売り弘む 拙き業を身に重き 飾り兜の面影うつす 皐月の鏡曇りなき梛(なぎ)の二葉の床(ゆか)しさは 今日の晴着に風薫る 菖蒲浴衣の白襲(がさ)ね 表は縹紫(はなだむらさき)に裏むらさきの朱奪ふ 紅もまた重ぬるとかや それは端午の辻が花 五とこ紋のかげひなた 暑さに つくる雲の峯

長唄 越後獅子 

越後獅子 唄と演奏 演奏 録画 2021年12月11日

打つや太鼓の音もすみわたり 角兵衛角兵衛と招かれて 居ながら見する石橋の 浮世を渡る風雅もの 歌ふも舞ふもはやすのも 一人旅寝の草 おらが女房をほめるぢゃないが 飯も炊いたり水仕事 あさよるたびに楽しみを ひとり笑みして来りける、越路がた お國名物は様々あれど 田舎なまりに片言まじり 獅子唄になる言の葉を 雁の便りに 届けてほしや 小千谷縮の何処やらが 見え透く国の習ひにや 縁を結べば、兄やさん 兄ぢゃないもの 夫ぢゃもの 来るか来るかと濱へ出て 見ればの ほいの 濱の松風音や まさるさ やっとかけの ほいまつかとな 好いた水仙 好かれた柳の ほいの 心石竹 気はや紅葉さ、やっとかけの ほいまつかとな、辛苦甚句もおけさ節 何たら愚痴だえ 牡丹は持たねど 越後の獅子は、己が姿を花と見て 庭に咲いたり咲かせたり、そこのおけさに異なこと言はれ ねまりねまらず待ち明かす 御座れ話しませうぞこん小松の蔭で 松の葉の様にこん細やかに 弾いて唄ふや 獅子の曲 向ひ小山のしちく竹 いたふし揃へてきりを細かに十七が、室の小口に昼寝して 花の盛りを 夢に見て候、見渡せば 見渡せば 西も東も花の顔 何れ賑ふ人の山 人の山、打ち寄する 打ち寄する 女波男波の絶え間なく、逆巻く水の面白や 面白や、晒す細布手にくるくると さらす細布手にくるくると、いざや帰らん 己が住家へ