岸の柳 Kishinoyanagi: Willow on shore at Sumida river 歌と演奏 録画 2021年1月10日
作曲:三代目 杵屋正治郎
筑波根の 姿涼しき夏衣 若葉にかへし唄女が 緑の髪に風薫る 柳の眉のながし目に
その浅妻をもやひ船 君に近江と聞くさへ嬉し しめて音締めの三味線も
誰に靡くぞ柳橋 糸の調べに風通ふ 岸の思ひもやうやうと 届いた棹に
〈三下り〉
家根船の 簾ゆかしき顔鳥を 好いたと云へば好くと云ふ
鸚鵡返しの替唄も 色の手爾葉になるわいな しどもなや
〈本調子〉
寄せては返す波の鼓 汐のさす手も青海波 彼の青山の俤や 琵琶湖をうつす天女の光り
その糸竹の末長く 護り給へる御誓ひ げに二つなき一つ目の
宮居も見えて架け渡す 虹の懸橋両国の 往来絶えせぬ賑ひも 唄の道とぞ祝しける
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